1 事業の背景

近年、地震や水害などの災害時には多くのボランティアが活躍し、災害復興においてのボランティアの力に対する社会の期待が高まっている。

そんな中、行政や自治体・関係各機関は東海地震による広域被災を想定し、備えを強化しており、当然ボランティアにも、災害復興での活躍を求められている。それ故、広域災害を見据えた効率的な広域支援のあり方を、平時から考えていく必要がある。

そこで、必ず起きるといわれている東海地震を考えた場合、被災地域が東海地方の全域にわたる。その場合、関東方面からのボランティアは神奈川県に、関西方面からのボランティアは愛知県方面に、吸収されてしまう可能性がある。そうすると被害甚大な静岡県が、支援の空白エリアとなってしまう事が危惧される。その為、北陸・信越地方から静岡側に支援を行うことで、それら空白エリアをなくし、広域支援の体制を確立することが重要と考えた。

しかし、北陸側から支援すると言っても、「何処に」「誰に」「どの様に」など全く不明な状態である。その為、平常時から合同で訓練を行い、顔の見える関係作りなど信頼関係を築いておく必要がある。それらの理由により、「北陸から静岡へ支援に行く」という東海地震を想定した、広域でのボランティア合同研修が必要なのではないかと考えた。

また、この事業は「福井震災記念事業」という位置づけもある。『福井震災を風化させてはいけない』・・・もうすぐ震災後60年になる今、大方の人はその被害の甚大さと、その時全国の人々から支援を受けたことを忘れかけている。自分は地震とは無縁で、東海地震は「対岸の火事」でしかなく関心がほとんどないというのが現状である。そこで、あの福井震災の時、全国各地から助けていただき、今の福井があることを思い出してもらう為にも、この事業がある。

 
         
  2 目的  
    @ 福井県を起点とし、ボランティアの連携チームを組みながら日本海側から山梨・静岡に入り、広域的なボランティアの研修・交流を図り、有効的、効率的な広域災害支援活動のあり方を検討する。

A県外からボランティアが静岡に入った場合、地元の行政やボランティアとどのように協働していくかを、研修を通して明確にしていく。

B事業を通し、多くの福井県民に災害が備えることの重要性、相互扶助の大切さを認識してもらう。

 
 

3 主催  特定非営利活動法人 ふくい災害ボランティアネット

4 後援  福井県・福井県災害ボランティアセンター連絡会

5 協力

 
    【受け入れ側】
  山梨県災害ボランティア連絡会議・災害ボランティアコーディネーター静岡協議会
 静岡大学
【出動側】
 県外災害ボランティア(石川県・富山県・埼玉県・愛知県・京都府)

 
 

6 実施日    訓練実施日 平成16年6月25日(金)〜6月27日(日)

7 訓練会場   静岡大学 静岡キャンパス   静岡県静岡市大谷(おおや)836

8 参加者

   約40名 (5月20日まで、一般公募。定員になり次第締切り。)

   参加料 10,000円(研修・宿泊費等)

9 内 容 および 日 程

 
      訓練想定        
   

6月24日 午後3時

25日 午前6時

午前8時

午前10時

午後3時



6月25日午後9時

東海地震が発生 神奈川・静岡・愛知中心に広域で被災

静岡に向けて第一次先遣隊として、3名が情報収集に出発

支援コーディネーターを召集。第2陣出発準備体制をとる

石川・富山などと合同チームを形成する連絡

先発隊から情報。静岡大学に現地ボランティア本部開設

明日午後までに、コーディネーター40名派遣要請 

第2陣コーディネーターおよび一般ボランティア40名

石川・富山と合流し、新潟・長野・山梨経由で、静岡県へ出発

 
       

時間

項目

内容

6月

25日

(金)

21:00

【集 合】

福井県武生市事務所に集合

   :30

【出 発】

 

出発

北陸自動車道を北上

22:30

【石川県合流】

SAにて石川県の参加者と合流

24:00

【富山県合流】

SAにて富山県の参加者と合流

26日

(土)

 

 

 

【休 憩】

新潟県糸魚川ICよりR147にて長野県へ

松本市経由、山梨県へ

山梨県甲府市にて朝食

8:00

【山梨県到着】

山梨県災害ボランティア連絡会議と交流・研修

10:00

【山梨出発】

甲府市からR139で静岡市へ

:00

静岡大学着

 

13:30

【合同研修】

 

@    コラボボラセン設営・運営訓練

運営シミュレーション

   

静岡県側が、午前中からボランティアセンターの立ち上げ訓練を行っている。午後に福井側が合流。

 

【訓練ポイント】

・行政サイドの交渉による、ボランティア受け入れに関する合意。          (被災地とのパイプ作り)

・センターの現地スタッフの不足があれば補い、なければ交代要員として待機。

 (現状把握とニーズの確認)

・順次、地元のスタッフと入れ替わる。

(スムーズなスタッフ交代)

・随時、ボランティアとして様々な要求をセンターに持ち込む。センター側は、その対処法を模索する。

 

A    コミュニケーションプログラム

B    ワークショップ「広域ボランティア連携」

外部団体との協働によるボランティアセンター運営についての課題や展望、広域災害支援のあり方等を話し合う

(地元団体・行政・外部団体との協働のあり方とその課題、インフラ整備等)

18:00

【宿泊訓練】

宿泊場所の設営 及び 夕食

19:00

【交流会】

 

27日

(日)

7:30

【朝 食】

 

9:00

【市内見学】

防災施設等見学

 静岡県地震防災センターなど

14:00

【静岡県出発】

東名道にて愛知県へ

18:00

【福井到着】

到着後解散式・解散

  【事後活動】 ・考察・反省と課題をあげる。・課題に対し、今後の働きかけの方針を出す。→実行

         ・報告書の作成